サッカーのファンタジスタ

サッカーシューズ

サッカーには「ファンタジスタ」という言葉があります。
ファンタジスタの定義が明確にあるわけではありませんが、観客を沸かせるようなプレーをする選手のことをこう呼びます。

サッカーはボールを足で扱うスポーツなので完全に思い通りに動かすことは容易ではありません。しかし、サッカー選手の中にはまるでボールを体の1部のように動かすことが可能な選手がいます。そういった選手は自在にカーブをかけたり、かかとでボールを操ったりすることが出来、見ている方が予想も出来ないようなプレーで観客を沸かせます。

ファンタジスタはサッカーの卓越したテクニックを持つ選手に贈られる言葉なので、ファンタジスタがいるチームは強豪である可能性が高いです。しかしながらファンタジスタがいれば勝てるかというと必ずしもそうではありません。

サッカーにおいては観客を沸かせるプレーよりも、勝利だけを目指すプレーの方が強いというケースもあるからです。そのことからファンタジスタと呼ばれる選手もやや少なくなっているかもしれません。チームのファンが最も強く望んでいるのは勝利なので、勝利至上主義の戦い方をするのは自然なことでもあります。
一方で観客に見せるプレーをすることを望むファンもいます。ワールドカップのように勝利だけをひたすら求める試合もあれば、プレシーズンマッチのように余裕のある試合もあるのがサッカーの面白いところです。

また、歴史に名を残すようなファンタジスタが登場する可能性があります。

現代サッカー サイドバックに求められる能力

金のサッカーボール

サッカーで花形のポジションと言えば、センターフォワードやトップ下、ボランチといった中央のポジションを連想する人も多いはずです。また、中にはドリブルで相手のディフェンダーを切り裂くようなウィングの選手を挙げる人もいるでしょう。
しかし、サイドバックと答える人はほとんどいないのではないでしょうか。
確かに以前は戦術的にもそれほど重要な役割を担うことが少なかったサイドバックですが、現代サッカーでは様々な能力が求められ、元ドイツ代表のラーム選手のようにチームの核となることもあります。

一昔前のサイドバックにはサイドを上下動するためのスピードとスタミナと、センタリングを上げられる能力が求められていました。そのため、それほど足元の技術が高くない選手も多かったです。

現代サッカーでは守備のプレッシャーが激しい中央からのビルドアップが難しくなっているため、サイドからのビルドアップが欠かせません。その為、サイドバックにはボランチのようなポジショニングの良さやパスの技術が求められるようになってきています。日本代表を例に挙げるとザッケローニ監督の下で活躍した内田篤人選手がビルドアップ能力に長けているサイドバックでした。
また、サイドバックの場合にはボールを受ける時にディフェンダーを背負うことがないので小柄な選手でもプレッシャーを受けにくいというメリットもあります。

また、守備の際にサイドバックは相手のサイドアタッカーを封じるためのスピードも必要になりますが、逆サイドからの攻撃の場合にはクロスへの対応能力も必要です。特にファーサイドには長身の攻撃選手がポジションを取ることが多いので空中戦の強さも求められます。そのため、小柄な選手が多かったサイドバックのポジションも世界的に大型化が進んでいます。

日本人選手では酒井宏樹選手がマルセイユや日本代表で活躍していますが、185cmの長身を生かしで空中戦にも十分対応できることが、活躍している要因のひとつであることに間違いありません。

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